砂糖=キレる

『過剰症』って言葉をヨク耳にしますが。。
砂糖の摂り過ぎが、「キレる」と直結しているコト・・・ご存知でしょうか?
『過剰症』を言うなら、一番に『砂糖』を上げるべし!!と、私は思っています。

昭和30年以前(28,9年頃と聞いています)、日本人の砂糖の平均・年間消費量は
一人、300グラム程度だったそうです。年間で、ですよ〜

義務教育の栄養学を読んで頂いてもお判り頂けるように・・・
炭水化物と、砂糖の違いを、日本人は教育されていません。
(同じように、教えられてしまいます)


脳の栄養になるのは、ブドウ糖です。
だから、砂糖を炭水化物として扱うコト・・・間違いではないのですが。
目の前の『現状』を見ずに、同じ扱いをすること・・・
『教育』ではありません!!


年間300グラムの砂糖しか摂っていない時代は・・・
こんなにキレる人間は居なかったのです。

さて、では、何で、ブドウ糖を摂っていたのでしょうか?
『芋』です。『穀類』です。
芋・雑穀は、ゆっくりと消化されブドウ糖になります。
口の中で噛んでいたら、甘くなっていく・・・ゆっくり〜ゆっくり〜
だから、血糖値もゆっくりと上がっていきます。
そして安定します。


でも、砂糖を摂ると、簡単にブドウ糖になります。
故、一気に、血糖値が上がります。
すると、脳は「異常事態」と捉えて、「血糖値を下げろ!!」と指示します。
その時に、出されるホルモンが、膵臓からのインシュリンです。
血糖値を下げるモノは、『インシュリン』以外にありません。

考えてみて下さい。
バカバカと砂糖を体に放り込めるのは、バカな人間と、人間が育てたペットだけなのです。
野生の賢い動物は、バカバカとケーキを食べませんし、コーラもガバガバ飲みません!!
だから、バカにならなきゃ必要ないホルモンは、1種類しか準備されていません。(=インシュリン)


さて、砂糖の量・・・どんなモンか、並べてみますね。
       コーラ350ml・・・50g
    ジョージア250ml・・・28g
   清涼飲料水500ml・・・50g
        ショートケーキ・・・30g強
・・・つまり、1.5gのペットボトルのコーラを1日で飲んでしまう人は、
それだけで、200gを優に越えて、砂糖を摂ってしまいます。


大量に砂糖が体内に入ると、一気に血糖値が上がる。

一気に上がった血糖値を下げる為、一気にインシュリンが放出される。。。

また一気に、血糖値が下がる。。。
するとね。
ブドウ糖を時間をかけて吸収できなくなるのです。


脳の栄養は、ブドウ糖なのです!!
もう、お判りになりますよね。。
脳にブドウ糖が周らなくなります。


幼稚園児のデーターで、
一日の砂糖の量が、30gを越えた園児に・・・
「友達とうまく遊べない」
「ぐずぐずいう」
「いらいらする」
「寝起きが悪い」
「かんしゃくを起こす」
「元気がない」
「注意散漫」

の行動が顕著に現れています。
(多い順です。40gを越えた園児では「友達とうまく遊べない」が40%に達しています)

そして
私が相談を受けた『欝』の方は、決まって『甘いもの依存』でした。
先ず、甘いものを減らすトコロから始めます。
甘いモノって、かなりの依存症があるようで、煙草を辞めるより難しいようです。
(医師は煙草を辞める時のイライラ解消に『甘いモノ』を勧める方が居るようですが・・・
危険だと思っています)
『砂糖摂り過ぎ』の欝の方は。。。
落ち込んでいるかと思ったら、一変して、攻撃的に話されるコトが特徴でした。


では、次・・・
インシュリンの大量放出で、低血糖になってしまったら〜
『ストレスと脳』で説明している副腎髄質から、『アドレナリン』が放出されます。
『アドレナリン』って・・・ちょっと長くなりますが、マタマタ広辞苑からお借りして〜

アドレナリン【Adrenalin(ドイツ)】
副腎の髄質ホルモン。心筋の収縮力を高め、心・肝・骨格筋の血管を拡張、
皮膚・粘膜等の血管を収縮せしめ血圧を上昇させる作用をもつ。
気管支平滑筋を収縮させるが、立毛筋・瞳孔散大筋を収縮させ
また代謝面では
肝・骨格筋のグリコーゲンの分解を増進して血糖を上げ、
脂肪組織の脂肪を分解、一般に酸素消費を高める。
高峰譲吉が初めて結晶化に成功、アドレナリンと命名。
止血剤・強心剤などに利用。エピネフリンともいう。

覚醒作用をつくるホルモンですね。
一種の興奮剤ですね。闘争心を煽ります。

そして・・・
芋や穀類を摂っても、カルシウムは消耗されません。
でも・・・砂糖は違います。
思いっきり、カルシウムを消耗します。
カルシウム不足のイライラ・精神不安定〜は、説明するまでもなく
皆様、ご周知の通りです。


もうひとつ・・・
ブドウ糖の分解にビタミンB1を使うのですが。
大量に砂糖が入るコトにより、ビタミンB1も多く消費されます。
ビタミンB1・・・脚気??  くらいしか、認知されていません。。よね??
急激にビタミンB1不足になることで、痙攣も起きます。
コーラを飲みながら、テレビ・ゲームをしていて、
ヒクヒク引きつって子供が倒れる話・・・有名ですよね。

ビタミンB1は、エネルギー産出におおいに関わります。
(今のコエンザイムQ10ブームは、このビタミンB1不足から来ているのかも)

ビタミンB1は、乳酸処理にも関わります。
乳酸・・・疲労物質です。 筋肉に足りない状態は筋肉痛となって現れます。
(だから、年寄りほど、筋肉痛が、即、出ないのです)

そして・・・
脚気の・・・抹消神経だけでなく、脳の中枢神経にも関わっています。
(不足すれば、脳にエネルギーを回せなくなるからです)
B1不足で、精神が不安定になったり、
運動神経が落ちたり、
集中力も落ちます。


さあ〜  統合してみましょう☆
砂糖を摂り過ぎるコトにより・・・
低血糖を招き、アドレナリンの大量放出が起き、
カルシウム不足になり、
B1不足になり・・・
さて、どんな精神状態を作り、どんな人格を作り出すか!!


周りのキレる子供・おっちゃん、ヒステリックな女性、集中力のない受験生。。。
『欝』も増えています。
砂糖の量を見てみて下さい。納得頂けると思います。
大切な人なら・・・
「砂糖。辞めようよ(^^♪」と声をかけてあげましょう。

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