プロテインスコア100換算で

食べ物のプロテインスコア(アミノ酸スコアと区別しています)は、チラホラと書いてきました。
必須アミノ酸のそれぞれの働きは以下です。

とうもろこしは、トリプトファンが、かな〜り少ないです。
「朝、コーン・フレークしか我が子に食べさせないで塾に通わせる」なんて
もしかしたら、とても矛盾したことをやっていませんか?

栄養素を考えずにダイエットをやって、
「痩せたけど、老けてしまった」って人は
タンパク質(特にバリン)を不足させてしまっているかもしれませんね。
スレオニンが不足すれば、シミ・皺が増えます。

ロイシン 体 質に関わるアミノ酸
イソロイシン アレルギーに関係するアミノ酸
メチオニン 肝 臓のアミノ酸
スレオニン のアミノ酸
フェニールアラニン 準アミノ酸・チロシンと・・・知 能のアミノ酸
バリン 若 さのアミノ酸
リジン 血 液のアミノ酸
トリプトファン 頭脳・精神のアミノ酸

そして示性式を、ひとつ。
メチオニン CH3−S−(CH2)2−CH−COOH
             │

                NH2

・・・と、アミノ酸は、窒素(N)・炭素(C)・水素(H)・酸素(O)(メチオニンは硫黄(S)も)の繋がりです。

卵と小麦粉のアミノ酸バランス
8枚板の桶の状態だと理解して下さい。

必須アミノ酸の一番少ないモノで見て、プロテインスコア100点換算して
それぞれの食材から、どれだけタンパク質を摂れるか!を、少し書いてみることにします。
100グラム食べたら、スコア100点分を、どれだけ摂れるか?です。
ただ、食材の質は、それぞれの業者・企業で違いますから、
その場合は全然違う数値になると思います。。。あくまでも上質のモノの数字です。了承して下さいね。
(例えば、ハム・ソーセージなど、混ぜ物で大きな違いが出ます)
(お肉は、脂身の少ないトコロです)

牛  肉 14g
豚  肉 15g
羊  肉 15g
ロースハム 14g
ソーセージ 10g
卵(中1個は50g) 12g
卵 黄 14g
卵 白 10g
牛 乳 2g
の り 23g
オートミール 10g
食パン 4g
うどん 1g
ご 飯 2g
そば粉 9g
胡 麻 13g
ピーナツ 12g
大豆(乾の状態で) 20g
17g
18g
18g
12g
秋刀魚 19g
竹輪 9g
13g
14g
まぐろ 21g
あさり 7g
7g
8g
イカ 13g
8g
11g


さあ、上を目安にして、一週間くらい、一日どれだけのタンパク質が摂れているか
書き出してみて下さい。
それが、自分の体重の1/1000に、どれだけ足りないか?!計算してみて
食材を増やすか、プロテイン・パウダーを足すか、やってみて下さい。

脳にアミノ酸が必要です。

大脳に足りなければ、計算ができなくなります。
考える力がなくなります。
そして、精神がおかしいような。。。幻覚症状が始まります。
大脳に回っていれば、脳下垂体が元気に働くコトができます。
脳下垂体は、体の細部に指令を送ります。

小脳に回らなくなれば、平衡感覚がなくなります。
これは、お酒を飲んだ時に、顕著に現れます(=千鳥足になる人のコト)
フラフラする。。。メニエール病などが、そうです。
筋肉の震えも始まります。
言葉が不明瞭になります。
情緒不安定になります(ヒステリックな人)
周りに居ませんか〜?人の話をヨク聞きもしないで、すぐ感情的になる人。。

そして、タンパク質不足で、細胞の核酸が作れなくなります。
遺伝子に関わります。
つまり、癌になるリスクが増えます。
核酸の足りない体で妊娠すれば、かなり高い確率で流産します。
奇形の確率も高くなります。
(今、アトピーも含めて、産まれてくる赤ちゃんの80%が病気だそうです)
そして・・・妊娠できなくなります。
そんな体で不妊治療を受ければ・・・
いずれ癌になるのは、見えています。
(不妊治療を受けて、乳癌になった人を何人か見ています)
(分子矯正医学においては、若い男女が避妊せず、3ヶ月間妊娠しなければ
不妊症と扱います)

低タンパクで、貧血にもなります。
ヘモグロビンができていれば、体中に酸素が回ります。
鉄だけでは、ヘモグロビンは作れません。
貧血は・・・
タンパク質が充分にあり、ビタミンB群が充分にあり、
ビタミンM・ビタミンCがあり
鉄・銅
が、なければ解消しません。
鉄だけでは、解消できません。

低血圧も、タンパク不足だと思って下さい。
寝坊する人が「私、低血圧だから〜」と言い訳していたら、
「食えよ!!」と言ってあげて下さい。(同情していたら、本人の為になりません)

インシュリン・ホルモンもアミノ酸でできています。
低タンパクで、糖尿病にもなります。
インシュリンだけではなく、ホルモン、酵素・・・全てアミノ酸のペプチド結合により作られます。
つまり、タンパク不足で、女性ホルモンが不足すれば、
早く更年期がやってきますし、重篤にもなり得ます。
(タンパク不足で、カサカサに乾いた女の人・・・見ますよね〜)
(私は、2番目の子供の出産後、タンパク不足により、
女性ホルモンが作れない状態になり、生理も2年間あがってしまっていました。
つまり、20歳代で、更年期症状が出ていました)


コラーゲンも、タンパク質でできています。
タンパク不足では、腰痛にもなります。ギックリ腰にもなります。
低タンパクのまま、整体に行っても無駄です。
(整体で治った場合でも、黄信号だと受け取って、タンパク質を増やしましょう)
コラーゲンを作れなければ、胃下垂にもなります。
痔の。。。脱肛もコラーゲン不足です。
コラーゲンは、タンパク質とビタミンCで作ります。
イボ痔は、粘膜が弱いと捉えてみて下さい。
キレ痔は、コラーゲン&粘膜が弱いと。


ついでに・・・
粘膜は、タンパク質とビタミンAで作ります。
粘膜の強化にビタミンC、粘膜の安定にレシチンが必要です。
「肌が弱いのぉ〜」と言っている人・・・ただのタンパク不足だけかも。。

「アレルギーの原因は、タンパク質!」との文献がかなり出回っています。
その言葉のまま、アレルギーを治したとしても、いずれ、癌のリスクとして現れるかもしれません。
若い人なら、生殖能力がなくなる可能性も高いでしょう。
子供なら、成長ホルモンが作れなくなるとか。。。


「人間の体は、全て、タンパク質が創っている」というコトをしっかり覚えておいて下さい。
そして、携帯電話の普及・プラスイオンの増加で、体のイオンバランスが崩れているコトも考慮して
朝鮮人参(5年根・6年根)を飲んでみることも、お勧めですvv


注)↑に書いた症状は、逆説を考えないで、消去法として捉えて下さいね。


卵のコレステロール事件は・・・
昭和2年に、ロシアのアニチコフと言う医師チームが、ウサギに卵を食べさせて、コレステロール値を計り「上がった!!」と、
大きな学会で発表したコトから始まりました。
でも、その10年後には、ヨーロッパでは正式に否定されたそうです。
理由は・・・小学生でも判るコトです。
「ウサギは、草を食べる動物です!!」
草食動物にはコレステロールを分解する酵素は持っていません。「実験自体が間違いだった!」と。
(厳密には、草食動物は、自分の必要なコレステロールは自家製でまかなっているので
外部からのコレステロールを必要としていません)

卵は、プロテインスコア100点です。
つまり、人の体に必要な必須アミノ酸が、パーフェクトなバランスで揃っています。



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