βカロチン否定説


1996年9月18日、新聞に
『βカロチン神話に衝撃・がん予防の否定例続々』
が掲載された。

その頃、βカロチン・ブームで、癌に効く!!と持て囃されていた。
そこへのショックな結果として・・・


中国・河南省林県の住民(約3万人)

βカロチン(15mg)・ビタミンE(30mg)・セレン(50μg)の投与群の死亡率が、全がんで13%、胃がんで21%低下
フィンランドの男性喫煙者(約3万人) βカロチン20mg投与群とビタミンE50mg投与群で、βカロチン投与群の肺癌になる率が18%上昇
米国の男性医師(約2万2千人) βカロチン50mgとアスピリンを1日おきに・・・βカロチンにがんの予防効果も害もなし
米国の喫煙者・アスベストを吸った人たち
(約1万8千人)
βカロチン30mgとビタミンA25,000IUを毎日。投与群の肺癌になる率が28%上昇、投与中止

・・・が、発表された。


ヨク見て下さいね。
中国では、セレン・ビタミンEと併用して、全がんも、胃がんも低下してますよね。。

この中国のセレン・ビタミンEとの併用の結果は、シカト???して、締めくくってしまってました。
そして、今でも、『βカロチン否定説』は語り継がれています。


なんともはや。。。


私の母は、新聞に載る、週刊誌の広告の『見出し記事』だけで、
全部を知ったように、話すことがあります。
オバチャンに多いですよね。見出しだけで、判ったようなことを言う人って。


この新聞記者も、これを読んだ見識人まで、オバチャンみたい。
物事を決定づけて人に言う前に、
ちゃんと、端から端まで読みましょうね。



『米国の喫煙者・アスベストを吸った人たち』の実験・・・
実験自体に、私は、コケました(驚きました)
「βカロチンとビタミンAの組み合わせって〜〜〜??
βカロチンはビタミンAの前駆物質だろうに!!
同じ働きのモノを組み合わせて、何やってんの???」
「いつまで、単独投与を、やってんのよ!!」って。



ここに、ヒントがある!!と私は読みました。
セレン(別名セレニウム)、ビタミンE・・・抗酸化の物質なのです。
癌に効果のあるモノでも、単独では、逆に、癌のエサになる。。。??
癌患者自体が、酸化物質ですしね。
抗酸化物質は、必須ですよね。



ついでに、
最近、アガリクスを大量(1回20g)に飲んで亡くなった男性がいらっしゃいます。
どんなに良いものでも、単独で大量に入れば、人間の体(肝臓)は、『異物!』と捉える可能性があります。
その男性は、『劇症肝炎』で亡くなりました。
それで、アガリクスを否定する流れは否めません。
ただ、私は・・・
あくまでも、単独栄養素・単独物質の大量投与を否定!に留まっています。


βカロチンたっぷりサラダ


夏子の栄養学