義務教育の栄養学

2003年度、
精神性疾患の為、病気休職した
全国の公立学校教員は
、3194人(前年度より507人増)。
また
懲戒免職を受けた教員の数は、
1359人
(わいせつ行為等155人、体罰173人)
・・・いずれも過去最多だそう。。。<`〜´>
94年度の1188人から
10年間、増え続け2.7倍になっている。。とな
                   
<朝日新聞より>


子供が中学二年生の時、家庭科の『栄養』の授業参観に行ってきました。

以下が、その授業内容です。



         栄養・・・食物を体内にとり入れ、体に必要な成分を吸収することにより体を養うこと
              
         栄養素・・・食物に含まれている、体に役立つ成分のこと

5大栄養素

        炭水化物          エネルギー・・・動くための力、体温
                (1g=4kcal)        (炭水化物・脂肪)
         
         
        脂  肪
          体をつくる・・・お腹、ほっぺ、顎、二の腕、足、太もも、ふくらはぎ
          (1g=9kcal     
(脂肪・たんぱく質・無機質)                           

        たんぱく質 ・・・皮膚、髪、つめ、血管、筋肉、内臓、眉毛、目
                 (g=4kcal)           

        無 機 質 ・・・歯、骨   体の調子を整える 
                       (無機質・ビタミン)
                           

        ビ タ ミ ン・・・体にさす油

このうち、炭水化物・脂肪・たんぱく質が3大栄養素

1群  たんぱく質

   肉 類

鶏肉、豚肉、牛肉、鴨肉、
猪肉、羊肉

   魚介類

さんま、ぶり、まぐろ、鮭、鯨
海老、イカ、貝類    
      
       卵
鶏卵、うずら卵、あひる卵

  大豆製品

豆腐、醤油、味噌、納豆、油揚げ、きな粉、豆乳、おから

3群 カロチン(V)

カロチンを600μg以上含む

  緑黄色野菜

大根葉、ブロッコリー、しその葉、

ニラ、かぼちゃ、小松菜、パセリ、みつ葉、ほうれん草、人参、

5群 炭水化物

   穀 類

米、パン、麺類

ごはん、もち、ラーメン、うどん、そば、そうめん、焼きそば、パスタ、もちきしめん

   芋 類

こんにゃくいも、里芋、ジャガイモ、サツマイモ、長芋

   砂糖類
グラニュー糖、黒砂糖、砂糖、チョコレート、ケーキ、はちみつ,水あめ

2群 無機質

   牛乳製品

チーズ、ヨーグルト、粉ミルク
アイスクリーム、カルピス

   小 魚
しらす、じゃこ、煮干、白魚、若さぎ、ししゃも、メザシ

   海藻類

わかめ、昆布、海苔、天草、ひじき、もずく

4群 ビタミンC

  その他の野菜
もやし、レタス、きゅうり、葱、きのこ類、玉葱、キャベツ、胡麻、レンコン、ごぼう、大根、白菜、なす、かぶ

   果 物
りんご、なし、レモン、バナナ、キウイ、みかん、オレンジ、さくらんぼ、マンゴ、桃、
パイナップル

6群 脂 肪

   植物性
植物油、ドレッシング、胡麻油紅花油、サラダ油、オリーブ油マヨネーズ

   動物性

バター、ラード

  1群のたんぱく質は動物性食品(魚、肉、卵)と植物性食品(大豆)に分けられる
 
 2群の海藻には、ヨウ素も多い
 
 3群の緑黄色野菜には、Vcや、無機質、食物繊維も多く含む
 
 4群の野菜や果物は無機質、食物繊維も多く含む
 
 5群の芋類はVcや、食物繊維も多く含む

    糖分を多く含むお菓子や飲料などはこの群に分類される
  
   無機質の仲間 (⇒○○・・・は、欠乏症のことだそうです)

 ・カルシウム(骨・歯)⇒骨折、虫歯、骨粗しょう症

   神経の興奮を押さえる⇒イライラする

  ・(血液)鉄欠乏性貧血

 ・ヨウ素(甲状腺ホルモンの成分)⇒バセドウ氏病

 リン(骨の成分)骨の働きを丈夫

 ・ナトリウム(体液)浸透圧の調整

ビタミンの仲間

A、目の働きを助ける。粘膜の保護⇒夜盲症(とり目)

   成長を促す                 

   細菌に対する抵抗力をつける

   カロチンは体内でビタミンAに変わり効力は1/3

B1⇒脚気、B2⇒口内炎、口角炎

   疲れをとる

   エネルギーが体内で有効に働く手助け

、老化防止⇒壊血病

   傷の回復を早める

   骨歯の成長を助ける

、骨歯を丈夫にする           

                         

食べたらどうなる?

 消化・・・食べ物を食べやすい形にする

※口→食道→胃→十二指腸→小腸→大腸→直腸※

  口→水分吸収

  胃(胃液)→アルコール、水分、炭酸吸収

  小腸(胆汁、膵液、腸液)→栄養分吸収

  大腸→水分吸収

以    上

教科書と、授業中に先生が黒板に書かれたモノを合わせました。
中学2年で、このレベルです。


「おかしい!!」と思って、私の三人の子供の母子手帳を見てみましたが・・・
植物性の『たんぱく質』は、やはり『大豆』だけでした。
小豆は?? 金時豆は? インゲン豆は? おたふく豆は??

危機感を感じるのは・・・
『無機質』は骨・歯をつくるモノとして、前置きを置いていながら〜
その無機質を摂れるモノとして、
アイスクリーム、カルピスをあげていたのです。
義務教育で「アイスクリームやカルピスが、骨や歯を作る」って教えちゃっているのです(^^ゞ

もう、声を抑えるのに、必死でした。。
「バカなこと教えるんじゃないわっっ!!」ってね。。


そしてね。。
『リン』を「骨を丈夫にするモノ」って教科書に書かれていますけど・・・
知っておいて下さい。
リンは、過剰に摂れば、カルシウムとくっついて、カルシウムを体外に出してしまうモノです。

カルシウムを吸収するには・・・
カルシウム:リン:マグネシウム=2:2:1でなければならないのです。
(ビタミンDもなければ、吸収できません)

ここで、重要なコトは、
今の日本の一般的な食生活は・・・
『リン』の摂り過ぎ状態だ!! というコトを。
リンは、練り製品に大量に入っています。
(ハム、ベーコン、ウインナー、かまぼこ、竹輪。。。etc)
ソフト・ドリンク、スナック菓子にもタンマリ入っています。
ジャンク・フーズには、溢れるほど入っています。
そして、肉類にも、くっついています。
つまり
カルシウムを体外に出してしまうモノを過剰に摂り過ぎ過ぎ過ぎ過ぎ(しつこいくらいに)なのです。
そこで、ハッキリ言わせて頂きます!!

無機質の牛乳製品は、
牛乳とヨーグルトだけだ!!と。
それでも、乳製品にも、『リン』は少なからず入っているので・・・
必ず、
小魚(丸魚)&海藻も毎日食べるコト!!
(チーズは、カマンベール、モッツァレラ等、ベタベタ状態のモノがお勧め)


そして
『ナトリウム』を体液として、「浸透圧を調整」と教えてしまっていますが・・・
どうせ、『浸透圧』なんて言葉を使うなら〜
「カリウムとのバランスで、浸透圧を調整する」とまでは、教えて欲しいモノです。
(浸透膜は、化学Tで習いますが・・・義務教育だけしか受けない子の為にも、必須だと思います)
細胞の中にカリウムが存在し、細胞の外(流動している体液)にナトリウムが存在しています。
だから
カリウムが不足すれば、どんなにナトリウムだけ摂っても、
細胞自体が不安定になり、体液の調整はできなくなります。
「塩分を控えろ!!」とは、聞きますが、
「カリウムをイッパイ取らなければ、意味がない」
と言うコトを知っておいて下さい。
中学の家庭科だけで、化学Tを忘れてしまっている医師が多く居るので、
騙されないように気をつけて下さい。
ちなみに、ペット・フードには、
カリウム/ナトリウム(K/Na)の比率に基準を設けてあります。
(カリウムは、生野菜・果物で摂れます。でも、火を通したら、なくなります)


『砂糖』の害については、別で、立ち上げるコトにします。

夏子の栄養学