日赤での乳房腫瘍切除術


私は赤ちゃんが大好き
他所の子供は、鬱陶しいと思っていたけれど・・・
自分の赤ちゃんはイッパイ産みたい☆と思っていました。


巧くできたモノで、私は、欲しい☆と思えば
男の子
女の子
男の子と
・・・欲しい時に、欲しい性で授かりましたvv
その為に、若い頃から、レバーも丸干しも生牡蠣も食べていましたし〜
(絶対に関係ある!!と確信しています)


勿論、赤ちゃんは母乳で!!
長男は、2歳下の長女を妊娠するまで。
長女も一歳半まで。
次男は、幼稚園にあがるまで飲ませるつもりでいたのに・・・


母乳を飲ませていた人なら判ると思うけど・・・
母乳が出きらずに、しこりを作ることって時々あって〜
私も、右手を自由に使いたかったから、左のオッパイに比重をかけていて・・・
つまり、右のオッパイは、しこりを作らせるコトが多かった。。。(^^ゞ

次男の一歳の誕生日を一ヵ月後に迎えていた頃
右乳房の中心より、腋寄り・・・に、楕円の形のしこりを発見。
乳腺がしこっているなら、乳腺に平衡に縦長のしこりの筈なのに。。
乳腺に対して、垂直に縦長のしこり。。大きい。。
触っても、痛くもない。。。
乳腺炎なら、痛い筈。

日赤・外科へ。
即、マンモと超音波。
超音波の検査の時は、教授まで、同席・・・「そんなに私のオッパイ見たい??」なんて。。
空気が緊張していた。


担当の部長先生の診断結果は
「90%乳癌です」
手術の日も決まっていた。
私は役職と顔を見て、医師を選んでいたから、
「先生が切ってくれますか?」と当然、確認。

「ハイ。何も緊急が入らなければ、私が切る予定です」と。

確認してあったのに・・・
猜疑心の強い私は、即、翌日、ガンセンター・乳腺科へ。
(運のいいコトに部長先生。。と私の拘りって異常ですよね)
そこでの診断は
「うちでも、同じコトをやります。一から検査のし直しだよ。
今の状況は、一日でも早く、切除した方がイイ!
それで、その結果、癌細胞が出たら、いらっしゃい。
僕が診てあげるから」と言ってもらえました。

安心して、手術の日を迎えました。
午前・・・2番目の手術。
なのに・・・
部長先生に病棟から電話が入り
急遽、病棟の手術が入りました。

嫌な予感。。
帰れば良かった。。

やっぱり、案の定、
牛乳瓶の底のような眼鏡をかけた変な奴。一応、部長だって。。
(なりたて??名前なんて聞いたコトないぞ〜)



右乳房に「これでもか!!」って程の、局所麻酔の注射を打たれました。
私は・・・
緑色の手術布を頭までスッポリ被せられ〜
前半は、沈黙。
静かな時間が流れていました。


牛乳瓶眼鏡野郎が、突然
「これが乳腺。これが血管!!」と説明を始めた。
(多分、研修医に)
そして・・・
「よぉく観ておきなさい! その為に、大きく開いたのだから.。
さっきの乳房とは全然、違うだろう〜?!」と。
確かに・・・私の前は、60歳くらいのオバチャンでしたが。。。

(ゲゲッ 「その為に大きく開いたって。。。???」・・・涙)
そんな時間がどれだけ続いたか。。。
背中に、ぬめ〜〜〜っとした生温かい感触。。(^^ゞ
牛乳瓶眼鏡が「あっ 静脈を切開した。。。」だって。。
「○○番!!」と。(多分、糸の番号だと思う)
看護婦さんが「××番と、△△番しか、ありませんが」と返すと
牛乳瓶眼鏡は簡単に「取ってきて」とな。。

看護婦さんも
「えっ? あっ ハイ」と・・・手術室を出て行ってしまいました。
その待ってる間も、静脈を、何かで挟んで出血を止めたまま
ぶっさいくな研修医への説明は続いていました。
看護婦さんが戻ってきて、無事、静脈は縫合して貰えましたが・・・
(??今、思う。「これも、請求された金額に入っていたのだろうか?」と)

腫瘍を取った後なのか。。。
牛乳瓶眼鏡の医師が突然「ハイ、君、縫って!」と。
女の研修医が「えぇぇぇぇ〜〜〜 私が縫うんですかぁぁぁ〜〜〜?」と。

緊迫した時間が流れました。。。
研修医が縫っていたのでしょう。
また、突然「やり直し〜!」牛乳瓶の声。
「こんなに脂肪を拾ったらキズが大きく残るんだ。皮膚だけを拾いなさい。
縫い直し!」と
パチン!!とハサミで糸を弾く音。
また、暫く、沈黙。。
そして「うぅぅぅん、まだ、脂肪拾ってるけど・・・ま、いっか。次行って!」とな。

(縫い直しも辛いけど、そのままも。。。涙)
腋の方から縫っていったのでしょう。
素人目に見ても、3針目までがとんでもなくヘタクソなのが判りました。

家に帰ってパジャマに着替えようとした時に
背中一面に、雑に拭かれた血の跡がありました。
あの「ぬめぇ〜」っとした感触は流れて背中の下に溜まった血の感触だったようです。



これが、日赤での乳房腫瘍切除術の私の記憶です。
いい医者を育てるってコトは、こういう実態が必要なのだとは思いますが。。
それなら、なんらかの
患者に聴こえない配慮が欲しい☆と切実に思いました。


病理検査の結果は、
元の部長先生の診察でした。
「良かったねぇ〜 癌細胞・・・出なかったよ〜」と
先生も本当に嬉しそうに言ってくれました。


こういう優しさ・心が、人の顔・風貌に現れるのだと思います。
言葉・表情に『その人』の人柄が現れるのだと思っています。

優しい人だけが、医師になっているのではないこと・・・
この手術で、思い知りました。


この3ヶ月前に頭を切り、この1ヵ月後に髄膜炎をやり・・・
アイスノンで乳房を冷やし、母乳を無理やりに上げての手術でした。