長男の除去食

長男の生後2ヶ月半
保健所で3ヶ月検診がありました。
私は、とってもおっぱいの出が良くて。。。長男はスクスク育ってくれていました。

で、そこで保健所に来ている、近くの生協病院の医者が
「好中球が高い! 発作が起きたら死ぬほどの数値だ!
アレルギー指導するから、ウチの病院で勉強しなさい!」とな。

霊感商法ってのがあるけれど・・・
きっと、コレもそのジャンルだ!!と、今なら思えます。。
けど、その頃の私は、まだまだ純真で、初めての子供ってコトもあり。。
素直に、脅されるまま、生協病院へ通いました。

そこには、ちゃんとアレルギー教室ってのもあって、
アレルゲンの代表の『卵』『牛乳』を使わない料理を事細かに
と〜〜〜っても親切に教えてくれました。

例えば、トンカツを作る時は、小麦粉を水に溶き、
豚肉を、その小麦粉水にくぐらせ、
そこにパン粉をつけて揚げるのだとか。。
『牛乳は悪だ!!!』とコンコンと、悪の裏付けを説明して下さり
その悪の牛乳の変わりに、お砂糖タップリの豆乳を勧めて下さいました。
他には、牛乳や卵が入っている食材も、
細かく・細かく教えて下さいました。
(洗脳って、ああやるんだろうなぁ〜って思います)


情けないコトに、その頃の私は、とっても素直で
「自分の脳でモノを考える」ってコトを忘れていたようで、
言われるまま・・・
つまり
「母乳をやっているのだから、お母さんが完全除去食をしないと
坊やが発作で死にますよ!!!」の言葉を鵜呑みにして、
言われるまま・・・真面目に実行していました。

5ヶ月で10`になってた長男に、また、その医者は
母子手帳に赤ペンで大きく「肥満」と書き、
「赤ちゃんの間から、こんなに太らせたら、意欲のない人間になってしまうぞ!
脂肪細胞ってのは、増えたら、一生、減らないのだ!」と
また、新たな脅しを与えてくれました。

その頃の私は、163p・43`、ヒップも81pまで落ちていました。
1ヵ月半に一度、一週間寝込むっていう風邪をひくようになっていました。

若い頃から、生理が軽かった私が、生理の度に唸るようになりました。
婦人科に行きました。。。ら、
「あなたは、癌になり易い体質だから、若いけど、半年に一度、癌検を受けなさい」
と、言われたっけ。。。

24ヶ月年の離れた長女を妊娠するまで、
長男に母乳をやっていた為、
産後2ヵ月半から、1年間余り、私自身が除去食を続けました。
長男の離乳食にも、卵・牛乳を一切使わず、
その代替食材を教えてもらうコトなく長男を育てました。


〜と、時は流れ・・・
長男が2歳3ヶ月の時。

家の中で、22cmのクッションから飛び、
その頃、流行っていた『北斗の拳』の空気人形(背丈1bくらい)を蹴ろうとして、
長男は、右の脛をボッキリと折りました。

22cmのクッションから飛んで・・・です。
家の中で・・・です。

完全除去食をしていたにも、関わらず、
長男はアトピーの肌で、ステロイドをず〜っと塗っていました。
そこでまた、骨折をして、ステロイドが増えました。


ステロイドは、トータル4年間、塗り続けていました。
小学生の3・4年生の頃の長男のビデオを見ると、
長男はびっこをひいています。
運動会の走る姿も、ベタンベタンと、足にバネが無い走り方をしています。
幼稚園の3年間は、長男が罹る病気…風邪&インフルエンザが
その年の流行だそうで。。。
長男が罹る病気が、周りの子供達の注意すべき病気の指針となっていました。

その長男は・・・
                  小学2年生の6月。(私がメラノーマになって半年後です)
父の日の参観日。自分だけお父さんが来てなくて・・・
一人で帰る道、雨が降ってきて。。
グッショリ濡れて帰ってきたまま熱を出し、
髄膜炎で入院しました。
私も、抗がん剤の入院の合い間だったので、付き添いをできましたけど。。。
(その頃、玄米をやっていました)

なんだか、こうやって文章に書いてみると、暗〜い・悲惨な家庭みたいですよね。


そんな長男も・・・
長男が小学1年生の終わりに、私が癌になり、
こういう栄養学を勉強し、
すっかり食を変え、
卵を朝から3個食べ、牛乳もしっかり飲み、プロテインバナナを飲み〜
って、生活に変わり・・・
線の細い体ですけど、しっかり丈夫な体となっています。

長男が17歳の時に、「姿勢が悪い」と、高校の担任から指摘を受け
整形で調べたトコロ・・・
「5歳くらいで、腰を疲労骨折している跡がある」コトが見つかりました。
でも、栄養の勉強に添えて、スポーツ医学もかじっていたので、
コルセットを作って庇うやり方の整形外科には通わず、
県外からも朝から患者さんが並ぶスポーツ医学の病院に通い
筋肉の付け方&筋肉の鍛え方を教えてもらって、
庇いながら成長した腰&背中をまっすぐにしました。


こうやって振り返ってみると・・・
私がメラノーマになってヨカッタと思っています。
メラノーマになって、『体をつくる』勉強をして・食を変えてなかったら、
長男の人生は、まったく違っていたと思います。


今22歳、大学生です

メラノーマになって、
食を追及し
健康を追求してきて・・・
ホントに良かったと、今は素直に思っています。
私のメラノーマに、ありがとう^^と。